
ダイキン工業株式会社
グローバル戦略本部
営業企画部
堀井 俊廣 氏
空調機器のリーディングカンパニー、ダイキンでは海外での販売を積極的に展開している。特に近年、ヨーロッパにおけるエアコン市場の拡大が著しい。
GAMEDIOSを導入した理由はそこにあったのだが、その経緯をグローバル戦略本部担当者の堀井氏に伺った。ビジネスのグローバル化に伴い、同様の悩みを抱えている企業も多いと思うが、ダイキンの事例は大いに参考になるはずだ。
ヨーロッパでの新商品ラッシュでスムーズな情報共有が課題に
「ダイキンは主力の空調ビジネス事業で世界No.1の地位を目指し、積極的な海外展開を実施しています」と語る堀井氏。特にヨーロッパ、中国、アジアに力を入れており、今後はアメリカへの本格展開を予定している。ヨーロッパは気温の低い国が多いが「2003年の猛暑がきっかけとなり、主に南欧でルームエアコンのニーズが急激に高まっています」とのこと。また、ビジネスのIT化に伴って、オフィスの空調管理が見直されはじめていることも追い風になっている。
「ヨーロッパで市場が急激に拡大し、新商品が増えてきたのが2000年前後のことです。その頃から販売シーズンにあわせて短時間で多言語のカタログを制作する必要が生じ、そのためにスピーディで確実なデータ提供が求められるようになってきました」
当初は個別の要望に対して画像データをCD-ROMに焼き、航空便で発送していたが、市場の拡大に比例して新製品が続々とリリースされるようになると、状況は一変した。
「カタログ制作のシーズンになると、膨大なボリュームのオーダーがヨーロッパから殺到するようになりました。とても手作業で対応できる量ではなかった。発送・受領の管理だけでもたいへんな仕事量ですし、それが毎年のように発生する。状況の改善が急務でした」。日本から遠く離れたヨーロッパへの輸送費の負担もさることながら、『送った』『いや届いていない』といった連絡の行き違いも少なくなかった。
この状況を改善するため、まずヨーロッパ向けに独自にサーバを設置し、商品情報を共有できるようにしたのだが「画像管理の単一用途としてのみ使用していたため、新商品を登録したり、登録したデータを修正したり、データを追加したりするたびに、その商品に関係する全てのスタッフにリリースの通知メールを送信する必要があり、この業務負荷も大きかった」という問題が残っていた。
各国ですぐに受け入れられ、使われ始めたGAMEDIOS
このサーバ運用の経験から必要に感じていた点をクリアしていたことがGAMEDIOS導入のポイントだった。「クライアントのアクセスコントロールなど、管理する側と使う側の双方にとって便利な機能が魅力的でした」
現在、GAMEDIOSで配信しているのは、カタログのページイメージ、PDFデータ、商品写真などのページ掲載素材、DTPデータが主体となっており、各国の販売会社にIDとパスワードを発行し、運用している。立ち上げ当初には導入に関わったスタッフがヨーロッパのみでなく、中国を始めとしたアジア各国の販売会社を回り、GAMEDIOS導入のアナウンスと使い方のレクチャを実施したそうだが「皆すぐに“これは便利だ”と理解して使用するようになりました」ということで、現在では、全世界の営業拠点、販売代理店などで使われているそうだが、「今では新しくデータをアップロードすると、即座に各国の販売会社がダウンロードするようになっています」というほどで、商品画像はGAMEDIOSからダウンロードするのが簡単かつ確実という認識が浸透しているようだ。
GAMEDIOSを導入したことで、商品情報提供の手間が省けただけではなく、スピードアップも果たせたと堀井氏は指摘する。「CD-ROMを空輸していた時間がなくなったという以上に、世界各地の販売会社で、個々に、欲しいその時に直接、商品情報が入手できる。それぞれの市場に応じた情報をタイムリーに正確に配信できることには計り知れない効果があると思います」
普及率が上昇中にあり、大きなチャンスが眠っているグローバルエアコン市場。タイムリーな商品情報配信を実現しているダイキンのグローバル戦略の一端を、GAMEDIOSが担っている。
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