
株式会社山善
生産財営業企画部
部長 砂山 滋 氏
工作機械・機械工具と産業機器の分野でトップのシェアを占める卸商社である株式会社山善が、凸版印刷の画像情報データベースシステム「GAMEDIOS」の導入を決定した。本格稼動は2004年9月中旬を予定している。メーカーとユーザーを結ぶビジネス上のハブとして数百万点にもおよぶ商品情報を持つ卸商社は、どのような基準でGAMEDIOSを選んだのだろうか。株式会社山善 生産財営業企画部 部長 砂山 滋 氏にお聞きした。
商材に付随するさまざまな情報の“接着剤”
砂山氏は自身が携わる業界について「まず前提として、我々が扱っている商材は複雑で“いやらしい”ということがあります」と笑う。一説には600万点とも1,000万点ともいわれる商品数があるうえ、新素材が登場すると、それを加工するための周辺アイテムが年々、膨大に出現する。しかもそれらの中にはまったく同じアイテムでも、用途が変わると呼び方が変わってしまうものも少なくないし、組み合わせて使う商材も多く、管理を複雑にしている。
そういった膨大な商品群の中からユーザーのニーズにマッチしたアイテムを提供していくためには、多様な商品検索に対応できる複数の分類コードや商品特有のスペック情報が必要だが、業界全体として統一したコード体系が確立されておらず、データの整備や管理が十分にできていない状態だという。
「ひとつのアイテムに対して、カテゴリーを表すコード、商品固有のコード、メーカーを示すコード、流通時に必要なコード、国際的な分類コード体系であるUNSPSCなど、複数のコードが付随します。GAMEDIOSの説明を受けたときに、さまざまな商品情報を集約できる“接着剤”として機能するという話を聞き、我々が考えていたことにとても近いなという印象を持ちました」と砂山氏は語る。
山善では現在、生産財分野の電子取引のポータルとして「Web ZENET」というWebサイトを運営しているが、この商品データベースの中核としてGAMEDIOSを利用する考えである。「GAMEDIOSをベースとした商品管理システムは、山善が推進しようとしているCRM/SFA(※)の牽引車となるものです。複雑な商品群を扱う者として、バイヤー様とサプライヤー様の間を取り持つハブとしてのシステムインフラの整備・構築は卸商社の使命といえます。それを実施する下地作りをGAMEDIOSで実現したいと考えています」と砂山氏は期待を寄せる。
- CRM(=Customer Relationship Management):企業が顧客と長期的な関係を築き、収益率を高めていく手法
SFA(=Sales Force Automation):ITを利用した営業支援システム
高品位な画像に対する切実なニーズにも対応
砂山氏がもうひとつGAMEDIOSに期待するのが、画像情報の管理である。「商品のカテゴリーを明確にして、ユーザー様が必要な商品を特定し易い商環境を整備しよう、カテゴリー・マネジメントで全体の営業力を強化しようとしたときに、一番の弱点が画像でした。というのは商品スペックなどのデータは自社で管理されている場合もありますが、商品画像はメーカーさんが付き合っている印刷会社であったり製版会社であったりで、自己管理されていないケースが多かった」
商品をめぐる複数の情報を一元管理しようというときに、商品画像ははずせない要素だったのである。リアルな画像に対するユーザーサイドのニーズは相当なものだったという。
「『カタログの電子化』について、山善は8年ほど前から対応を進めていました。当初は2,000ページのPDFカタログを作りました。その頃から、商品データをデジタル化して集約するなら画像も統合したものにしたいと思っていました。また、カタログの一部をサプライヤー様や山善社内でも独自に再構成して二次利用したいというニーズもあり、印刷用の高品位画像が必要でした。商品データを画像やテキストといった素材で管理し、ワンデータ、マルチユースを実現する、これはまさにGAMEDIOSの得意分野なのではないでしょうか」と砂山氏は語る。
山善ではGAMEDIOSをより効果的に運用するために、取引のあるメーカーなどの協力も要請しているという。「メーカーさんを招いてe-BASEによる商品データ入力の説明会を開催していますが、反応はいいですね。メーカーさんにとって商品管理がしやすくなるというメリットは大きいし、我々としてもGAMEDIOSとシームレスに連携できる。なによりe-BASEはアプリケーションソフトをひとつ買うぐらいの気軽さで導入できるのがいい。トッパンさんはデータベース周辺のノウハウも持っているので心強いですね。これからのセールスプロモーションの変化にも対応しやすくなりますね」
GAMEDIOSをコアとする山善のビジネス戦略が生産財ビジネスにどのような進化をもたらすのか、今後の展開に注目したい。
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